ドレスやモチーフやレイに使われる植物や花の名前を知らない人は結構多いもの。
主なものについて、基礎の段階でしっかり覚えておきましょう。
フラダンスのレイやモチーフによく使われる花

ハイビスカス
ハワイ州の花であり、ハワイを象徴する花として定着していますが、園芸種として交配 が重ねられたため、花の大きさ、色、形もさまざま。レイとして使うのは、つぼみの状 態のもの。花が開いたものは髪飾りにすることもあります。
ピカケ
和名マツリカで、原産地インドとされます。甘い独特な香りがあり、ハワイでは人気の 高い素材の一つ。恋人のことを象徴する花としてハワイ語の歌にもよく登場します。ちなみに、ピカケには「孔雀」の意味もあります。使用はアウアナのみ。
レフア
ハワイ島に住む女神ペレを象徴する花として、フラではなじみが深い。ハワイ原産の常緑性中高木でフトモモ科に属します。ハワイ島に多く、溶岩流台地によく生えています通常ハワイ名のレフアで呼ばれます。オヒア、オーヒア・レフアともいいます。
イリマ
オアフ島の島花。鮮やかな花弁は黄色から山吹色、オレンジ、赤へと変化します。レイによく使われますが、特に山吹色はカメハメハ王朝で珍重されました。ハワイ国有種のため、オアフ島や王族を表わすものとして、カヒコ、ァウアナの両方で使われます。
プルメリア
キョウチクトウ科。西インド諸島原産で中高木で多肉質の枝を茂らせます。香りのよいピンク、白、白で黄芯など、色も形もさまざま。レイにする花としては、年齢を問わず人気ナンバーワン。外来種のためカヒコには使用しません。
ゴクラクチョウカ
長い苞、鮮やかな色の取り合わせが極楽鳥を連想させることから名づけられました。
南アフリカ原産の多年草。花もちもよく、華やかなことから、髪飾りとしてコンペティ ションでは人気。カヒコでは使用しません。
ロケラニ
濃いピンクの小さなバラで、英名ダマスク・ローズ。バラのなかでもっとも香りが良いとされます。外来種であるにもかかわらず、マウイ島の島花となっています。ロケラニとはハワイ語で「天国のバラ」を意味します。
カヒコの装飾品に使われる植物
ラウアエ
シダの葉の一種。マイレに似た香りを持ちます。ハワイでは建物の前の植え込みとしてポピュラーですが、山の中では70㎝以上の大きさにもなる立派なものを見ることができます。フラで使用する場合は、緑色が濃く肉厚で葉先の尖ったものを使用します。
胞子のあるものはテキスタイルのデザインとしては好まれますが、フラでは厳禁。ラウアエ柄はハワイアン・ファブリックでもおなじみ。
パラパライ
女神ヒイアカに捧げるシダの一種。残念ながら近年、ハワイでも立派なものを探すのは難しく、採取が困難になっています。ラウアエより繊細な葉なので、テクニックの必要なピリという編み方で使用することが多い。ちなみに、この編み方はパラパライよりも繊細なシダの葉パラアでもよく見ることができます。パラパライはハワイアン・ファブ リックでも人気の柄なので、よく使用される柄としておなじみ。
ティー
一般にティー・リーフと呼ばれますが、ハワイ諸島ではキーやラーイーといいます。レイそのものより編み込み用として使用することも多く、生葉はもちろん、乾燥した葉も使用します。ティー・リーフでスカートを作る場合は、生葉は一人分で約100枚から200枚も使用するため、その総重量はかなりのもの。ティー・リーフ・スカートで踊るにはテクニックも必要です。
マイレ
マイレのレイは、フラの装飾のみならず、ハワイでのセレモニー等でも主催者たちに使用することでもよく知られています。独特の香りからその神聖さを感じられる葉の一つ。
レイとしては、大きめの葉で緑が濃いものが理想的で、他のレイと組み合わせて使用することも多いが、マイレだけの場合ももちろんあります。